絵本道
思わず頑張ってしまうあなた
いつも他人のことばかり優先してしまう
そんな優しいあなたへ
時には自分のためにお金と時間を使ってみませんか?
自分のために素敵な絵本を買って
自分のためにちょっと時間をとって
美味しいお茶を飲みながら絵本を読んで
自分と対話するちょっと贅沢な時間を持ちましょう
絵本の作法
絵本事
1)炭点前(すみでまえ)
意味:心に火を灯す準備
①落ち着いた光を灯す
②優しい音楽を流す
③優しい香りのお茶を淹れる
④座り心地の良いソファーに座る
⑤好みのペンとノートを手元に置く
2)前絵本
意味:姿勢を整え、心を開く
①両手で絵本を持つ
②表紙を見つめる
③絵本を抱きしめ目を閉じる
④「いまの気持ちは?」と問う
⑤心に浮かんだことをただ眺める
⑥絵本を両手に持つ
⑦深呼吸
・姿勢を整える
・浅く座って
・頭上から糸で引っ張られているように背筋を伸ばす
・手を足のももの上に乗せる
・目を閉じてリラックスする
・座りが安定しない時は、体を左右に揺らし腰が安定する位置を探す
・深呼吸を始める
・原則は鼻から吸って鼻から出す
・3回ゆっくり深呼吸をする
・鼻から流れる空気に意識を集中
・深呼吸が終わったら、自然なテンポで呼吸する
・鼻から流れる空気に意識を集中
・呼吸が浅くても大丈夫
・ありのままの呼吸を感じて下さい
・雑念はそのままに
・気にする必要はなし
・雑念に気が付いたら、呼吸に意識を戻す
・集中する時間は2〜5分くらい、お好みで
・集中できたところで目を開ける
⑧両手で絵本を持ち表紙を見つめる
⑨「よろしくお願いします」と挨拶する
⑩絵本の神様に「頂戴いたします」と挨拶する
3)膿絵本
意味:絵本と気持ちを一つにする
①絵本を開き、声を出してゆっくり読む
必ず声を出す
もし声を出せない時も口は動かす
②読んでいる最中に心が何かを感じた時は遠慮なく読むのを止めて、目を閉じ、その何かを追う
お茶を飲んだりしながら
心に浮かぶその何かを追って下さい
③次に行っていいと感じたらまた読み進める
それを繰り返す
4) 薄絵本
意味:整える
①読後は両手で持ち表紙を見つめる
②表紙を優しく撫でてから「素敵な時間でございました」と伝える
③絵本を抱きしめ目を閉じる
④「何を考えた?」と心に問いかける
⑤心に浮かぶもの全てを包み込む
5) 後絵本
意味:未来へ繋げる
①心の揺れが収まったら、またパラパラと絵本を読み返す
②思うままにページをめくる
③2、3回読み返したら読んでいる途中に思いついたことをノートに吐き出す時間にする
文字でも絵でもなんでもいい
心に浮かぶことをとにかく吐き出す
④吐き出し終わったらノートを閉じる
⑤「よし」と呟いて次の行動へ
なぜ絵本道を作ろうと思うのか?
「絵本道」として正しい絵本の読み方という「型」を作ったのには理由があります。
人間は制限、つまり「型」があった方がクリエイティブになれるからです。
もし、キャンパスに大きさの制限がなかったら、ダヴィンチはモナリザを描くことができたでしょうか?
もし予算や時間の制限がなかったら隈研吾はあの国立競技場を作ったでしょうか?
全ての人間はある程度の制限の中で自由に遊ぶことができるのです。だから、大人の心を自由にするために、あえて「型」を作りました。
大人にもっと自分を大切にしようって訴えたかった。
今、大人向けの絵本が見直されています。
多くの経験をした大人だからこそ絵本を読みながら深く考える時間にすることができます。
私たちはつい頑張りすぎて、他人ばかりに気を使っていつも自分のことは後回し。
時には自分にお金や時間を使ってあげてもいいのではないでしょうか?
そのプチ優雅な時間を持つために絵本を利用するということを考えたのです。
大好きな絵本を購入して、大好きなお茶を淹れて、大好きな場所で素敵な音楽を聴きながら絵本を読む。
絵本を鏡として自分と対話する時間にする。
より効果の高い素敵な時間にするためには「型」が必要です。「型」があることにより、実は心は「自由」を得ることができるからです。
絵本道の核になる部分は、茶道で言うところの市中山居(しちゅうのさんきょ)をいかに作り出すかということです。
市中山居とは、市(まち)に居ながらにして、山のような別世界を作り出すことです。
日常の忙殺から逃れることができる別世界を作り出す。
もしそれが作れれば、心が乱れた時に、一旦深呼吸をして、自分を整える場所を持つことができます。
わざわざ軽井沢に行かなくても、仕事の終わった夜に自宅に居ながらにして、あなたは軽井沢に行けるのです。
そして、夜、自宅にいながら、軽井沢で、絵本と優しい時間を過ごすことができるのです。
市中山居に逃げ込めるのです。
いつも頑張ってしまうあなたに
自分を後回しにしてしまう優しいあなたに
この絵本道という正しい絵本の読み方は
心が自由になれる場所を提供できるのではと思っています。